はじめに

岡風搦亦キ

 

独立行政法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)は、今年は発足から四年目を迎え、第一期中期計画を達成し、より良い成果を国民の皆さまに還元すべく研究開発型独立行政法人としての真価が問われる重要な時期に差しかかっております。2008年7月の北海道洞爺湖サミットでは、原子力エネルギーがCOの発生量が極めて低く、地球温暖化対策の決め手であるとの共通認識が得られており、原子力機構は、我が国唯一の原子力に関する総合研究開発機関として、国内外からの期待に応えるべく、核燃料サイクルの確立を始めとする原子力エネルギー研究開発はもとより、科学技術の発展や産業の創出を目指した原子力の基礎から応用までの幅広い研究開発を推進してきました。

高速増殖原型炉「もんじゅ」の運転再開を始めとする国家基幹技術である高速増殖炉サイクルの確立に向けた研究開発、いよいよ本格稼動が始まる大強度陽子加速器(J-PARC)など量子ビームプラットフォームを基盤とした量子ビームを応用する研究開発、青森での幅広いアプローチ(BA)活動の展開も含めた国際熱核融合実験炉(ITER)計画など、国際的にも注目されている研究開発に加え、高レベル放射性廃棄物の処理処分技術の開発、更には、新たに原子力機構の業務として定められた研究施設等放射性廃棄物処分事業などを着実に進めることにより、原子力研究開発における世界のCenter of Excellenceを目指した研究開発・技術開発に、これからも邁進してまいります。

本誌は、日頃の研究開発で得られた最新の成果を、タイムリーに分かりやすく皆さまにご紹介させていただくために、原子力機構が発足した年から毎年作成しているものです。皆さまに原子力機構の活動を 一層ご理解いただくとともに、今後の展開にご期待いただくための一助となることを願っております。

日頃より、ご支援をいただいている皆さま方には、この場をおかりして感謝申し上げるとともに、今後とも私どもの研究開発活動につきまして、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

平成20年10月

独立行政法人

日本原子力研究開発機構

理事長

理事長名:岡崎俊夫