トップページ未来を拓く原子力2009>3 核融合研究開発>3

3 核融合研究開発

核融合エネルギーの実用化に向けて

図3-1 核融合原型炉開発へのステップ
拡大図(290KB)

図3-1 核融合原型炉開発へのステップ


核融合研究開発部門では、核融合エネルギーの実用化に向けて、国際熱核融合実験炉(ITER)計画,幅広いアプローチ(BA)活動などの国際協力を積極的に利用しつつ、炉心プラズマ研究及び核融合工学研究という核融合開発の鍵となる分野の研究開発を総合的に進め、原型炉の実現(図3-1)を目指しています。

ITER計画

ITER計画は、実験炉の建設・運転を通じて核融合エネルギーの科学的・技術的実現可能性を実証する国際協力プロジェクトです。2007年10月にITER協定が発効し、原子力機構はITER計画における我が国の国内機関に指定されました。現在、我が国が分担する機器の調達準備を進め、世界を主導する技術開発成果を達成するとともに、世界に先駆けてITER機構と調達取決めを締結し、超伝導コイル導体の製作に着手しています。

BA活動

BA活動は、核融合の早期実現を目指し、ITERの支援やITERの次のステップである核融合原型炉の開発のための研究開発を行う日欧の共同事業です。2007年6月にBA協定が発効し、原子力機構はBA活動における我が国の実施機関に指定されました。現在、我が国が分担する機器の製作を着実に進めています。

炉心プラズマ研究

長年、炉心プラズマ研究の中核装置として核融合研究開発に大きく貢献してきたJT-60は、2008年8月、23年4ヵ月にわたる実験を完遂しました。これまで数々の世界記録を達成してきましたが、最近では核融合炉の経済性向上を目指してプラズマ圧力を高めるための研究開発を精力的に進め、実験の最終年度でも高圧力プラズマの維持時間で世界記録を達成しました。2008年10月にジュネーブで開催された第22回IAEA主催核融合エネルギー会議の初日のJT-60全体講演発表後、会議参加者全員が起立し拍手をもって実験完遂に対する敬意を示すなど、これまでのJT-60の成果は世界で高く評価されています。現在、BA活動のサテライトトカマク計画と国内重点化装置計画の合同計画としてJT-60SAへの改修が進んでいます。

核融合工学研究

核融合炉では、反応で生成された中性子の運動エネルギーを、プラズマを囲むように設置されたブランケットで熱に変換して取り出します。効率的に熱を取り出すための研究や、中性子による照射に耐えられる材料の開発など、核融合炉で必要な技術基盤構築のための研究開発を進めています。



| | | | |