公開日付: 2026年4月27日
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J-PARCの陽子ビームを多目的応用へ
-原子力・宇宙・半導体・医薬品開発に貢献-

図1 陽子ビーム照射施設の概要
J PARCでは、原子力発電で発生する放射性廃棄物の低減を目的とした加速器駆動核変換システム(ADS)開発のため、リニアック加速器の400 MeV陽子ビームを用いた核変換実験施設の検討を進めてきました。現在、J-PARCの陽子ビームをさらに広く応用分野へと活用するため、核変換実験施設をさらに発展させた陽子ビーム照射施設(図1)の概念設計を進めています。また、ユーザーコミュニティを設立して利用者の要望を広く収集し、その要望を施設設計に反映することにより、陽子ビームを多目的に活用できる魅力的な施設の実現を目指しています。
① 原子力開発:ADSやJ-PARCのような高エネルギー加速器施設だけでなく、原子炉・核融合炉と類似した放射線場を提供し、広く原子力機器の材料照射試験を行います。また、照射後試験のための施設を併設します。
② 宇宙・半導体開発:宇宙線(陽子)が宇宙機搭載の半導体機器故障に与える影響を評価し、宇宙機の信頼性向上に貢献します。また、大強度中性子ビームにより、宇宙から地上に降り注ぐ中性子線による半導体機器誤作動の影響を評価し、機器の信頼性向上に貢献します。
③ 医薬品開発:研究用原子炉で製造計画中の医療用放射性同位体(RI)と同じRIを製造し、年間通じたRIの安定供給を国内で図ります。さらに、加速器ならではのRI製造を検討します。
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参考文献
論文PDF: JAEA-Technology 2024-026.pdf
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