図5-9 RANNS解析による被覆管の内外面の温度分布と図5-10 FK-10実験の解析における被覆管の内外面の周方向及び軸方向の応力

図5-9 RANNS解析による被覆管の内外面の温度分布 

#2、#3、#5は内外面の間にあるリング要素の温度を示します。パルス入力に対して内面は外面より急速に温度が上昇します。PCMI破損時刻は測定されたものです。破損時の内外面の温度差は400 ℃ 程度にまで達しています。

図5-10 FK-10実験の解析における被覆管の内外面の周方向及び軸方向の応力

被覆管内面は熱膨張により引張り応力が緩和され、外面の応力が相対的に高くなります。破損は、被覆管がわずかに塑性変形した時刻に生じており、低歪み破損というメカニズムによることが分かりました。

ブラウザの閉じるを実行するか、右の閉じるボタンをクリックしてください。≪閉じる