図8-15 イオン液体へのタンパク質の抽出と生体触媒反応

図8-15 イオン液体へのタンパク質の抽出と生体触媒反応

(a)クラウンエーテルがシトクロムcに結合することで、シトクロムc(赤色)が水相(上の相)からイオン液体(下の相)へ抽出されます。
(b)シトクロムcは電子伝達機能を有するタンパク質であり、本来、触媒(酵素)として機能しません。したがって、2,6-ジメトキシフェノールが過酸化水素によって酸化される反応は水系ではあまり起こりません。しかしながら、イオン液体系ではシトクロムcに酸化反応を触媒する機能(ペルオキシダーゼ活性)が発現するため、反応効率が大きく向上します。

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