図5-4 鋳鉄の引張圧縮変形中のその場中性子回折実験の様子及び得られた結果
(a)実験で用いた鋳鉄の内部組織は、フェライト、パーライト(フェライトとセメンタイトの層状組織)及び球状黒鉛から構成されています。(b)J-PARC MLFのBL19に設置された工学材料回折装置「匠」を用いた繰り返し引張圧縮変形中のその場中性子回折実験では、負荷方向の情報を+90°検出器、負荷方向に対して垂直方向の情報を-90°検出器で同時に測定します。(c)中性子回折データから解析した結果、繰り返し数の増加に伴いフェライトの外力への寄与が高くなり、鋳鉄全体の強度を増大させる一方で、セメンタイトの寄与は限られ、球状黒鉛はほとんど寄与しないことが分かりました。
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