双胎間輸血症候群(TTTS)

双子の胎児に栄養を送る血管が胎盤の中でつながり、血液が過剰に流れ込む胎児は尿量が増え、尿が主成分である羊水もあふれる。圧力がかかり、胎児の体がむくんだり、心不全を起こしたりする。一方、血流が過少な胎児は貧血や腎不全などに陥る。出産2000〜4000件に1回の割合で起こる。7割以上の確率で2児とも亡くなる恐れがある。針を刺して過剰な羊水を抜く羊水対症療法により、2児とも亡くなる確率は5割に低下するが、生後も10〜15%に脳障害が残るとされる。根本的治療法としては、胎盤上でつながった数本の血管(吻合(ふんごう)血管)にレーザーを照射し、血管を固まらせて血流を断つ「レーザー治療」がある。(11-2 1本の光ファイバで観察しながら治療する)


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