図4-16 いくつかの直線偏光角度で測定されたギ酸(HCOOH)固体のC-H結合解離の反応確率(水素原子イオン生成の相対量子収率)

放射光エネルギーを変えることにより、いくつかの共鳴励起ピークが観測されました。ピーク(2)はσC-H*軌道励起と呼ばれるものです。このピークに光子エネルギーを合わせ、放射光照射すると、偏光ベクトル(E)方向にC-H結合が向いた分子だけが電子励起されます。反応確率はC-H結合が垂直方向を向いた分子の方が、C-H結合が水平方向を向いた分子より大きいことがわかりました。


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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果2000
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