2.7 インターネットで結ぶ多機関分散型
材料データベースシステム:データフリーウェイ
 


図2-15  原研、物質・材料研究機構、核燃料サイクル機構、科学技術振興事業団が各々の得意分野の原子力材料用データベースを構築し、それらをインターネットで結ぶ分散型材料データベースシステム(データフリーウェイ)を構築するとともにその利用技術などの開発を行いました。公開に向けた準備を進めているところです。


図2-16  データ検索画面の例

この例では、SUS316照射材と非照射材の引張り試験温度と0.2%耐力の関係について検索した結果をグラフで示しています。また、データフリーウェイには、このような数値データだけではなく、画像データも格納されており、グラフ上のデータ点と画像データを結ぶリンク機能も備えています。



原子力施設用材料の素材開発や挙動評価、機器・構造物の設計や安全評価には多くの材料情報をデータベース化しておくことが有効です。原研では、材料研究の成果として得られたデータ・情報のデータベース化を進めてきました。さらに、原研が整備した材料データベースと、物質・材料研究機構、核燃料サイクル開発機構、科学技術振興事業団の各々が整備した材料データベースとを専用回線で結び、相互に有効利用が可能なようにデータベース構造の統一化を進めました。このようにして4機関の共同で構築した分散型材料データベースシステムを「データフリーウェイ」と名付け、その利用技術などの開発を行いながら、相互に有効利用を図ってきました。データフリーウェイの特徴は、ある検索条件に適合するデータが、4機関のどこに格納されているのかを意識することなく、検索結果として得られることにあります。ネットワークで結ばれた分散型のデータベースが、あたかもひとつの大きなデータベースであるかのように機能するのです。データフリーウェイには、2001年3月末で約37,000件の材料データ(試験片1個のデータを1件とカウントした場合の4機関の合計)が格納されています。
当初は専用回線で結ばれていたデータフリーウェイを、今ではインターネットで結ぶことにより、より多くの利用者からアクセス可能な環境を整えています。セキュリティ面などの最終確認を終えてから、近日中に公開運用を開始する計画となっています。ご利用希望の方は下記URLへアクセスして下さい。環境が整い次第、利用登録の受付を開始します。
http://133.53.24.234/index-j.html



参考文献
H. Tsuji et al., Present Status of Data-Free-Way (distributed database system for advanced nuclear materials), J. Nucl. Mater., 271, 486 (1999).

ご覧になりたいトピックは左側の目次よりお選びください。

 



たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果 2001
Copyright(c) 日本原子力研究所