たゆまざる探究の軌跡
研究活動と成果 2002

目 次

はじめに
1. 原子力の安全性研究
1.1 次世代の放射線安全を支える正確な核種基礎データベースDECDCの開発
1.2 高線量域の中性子吸収線量の簡便な測定法の開発
1.3 炉心流れの不安定振動と燃料棒の冷却限界を炉外試験で探る
1.4 原子力科学技術の医療分野への大いなる貢献 ―東海村臨界事故重度被ばく患者の線量分布の詳細解析―
2. 革新的原子炉研究
2.1 原子力の基礎をささえる核データライブラリー ―最新版JENDL-3.3の完成―
2.2原子炉出力制御に関するキーパラメータβeff
2.3 設計や安全評価に大いに活躍、信頼性が向上した二相流シミュレーション技術
2.4 様々な可能性を秘める窒化物燃料
2.5 水素が重水素の動きを妨げる ―金属中を水素と重水素が逆方向に透過する現象―
3. 核融合研究開発
3.1 トカマク中心部に電流ホール(無電流域)の存在を確認 ―JT-60で世界初、定常トカマク炉の合理化に期待―
3.2 乱れた閉じ込め磁場を自己修復するプラズマの挙動を解明
3.3 ペレットによる燃料補給のモデル解析でITERの性能を予測
3.4 金電極で負イオン生成効率を改善 ―従来電極よりも30〜40%の増加―
3.5 ミリ波帯超大型電子レンジで世界記録達成 ―ITER加熱装置の実現性をさらに確実に―
3.6 ねじ山型フィンによる高熱流速の除去 ―核融合炉ダイバータ用高性能冷却管の開発―
3.7 水の放射化を用いて核融合出力を測る
4. 先端基礎研究
4.1γ線分光で探る原子核の魔法数 ―中性子数40の68Niは二重閉殻構造をしていた―
4.2 周期表104番元素ラザホージウムの性質は? ―超アクチノイド元素の化学的性質を明らかにする―
4.3 電子の第3の自由度「軌道」が整列すると? ―超巨大磁気抵抗現象の舞台裏に潜むもの―
4.4 核磁気共鳴(NMR)でウラン電子軌道秩序が見えた
4.5 中性子散乱法で見る磁性体中におけるホールの挙動 ―高温超伝導体における電気伝導のメカニズムに迫る―
4.6 中性子散乱長の精密測定 ―中性子と物質の相互作用の強さを干渉計で測る―
4.7 中性子回折により明らかにされた蛋白質の水和水の運動
4.8 生体物質の大型単結晶育成技術 ―世界最大級のDNA単結晶を作製―
4.9 中性子でつくる放射性原子で化学反応過程を探る
5. 中性子科学研究
5.1 超伝導加速器の加速電界を安定化させる ―パルス運転にも対応できる超伝導加速器運転方法の開発―
5.2 鉛・ビスマスの流れの中で材料が腐食する
6. 物質科学研究
6.1 放射性ヨウ素-129の迅速・高感度定量に成功
6.2 固体酸化物中の酸素空孔の数を探る
6.3 「ナノ結晶材料は放射線照射に強い」って本当?
7. 環境科学研究
7.1 ラジウムを合成マイカで吸着し安定化する―環境を保全し修復する技術の開発―
8. 光量子・放射光の科学
8.1 進行波励起により軟X線の高効率増幅に成功
8.2 他の手段では不可能な、フェムト秒域極短パルス、平均値キロワットピーク値ギガワットを同時に実現
8.3 小型、高エネルギー加速器をめざして ―周波数干渉測定によるガスジェット中の航跡場測定―
8.4 ダイヤモンド生成プロセスを探る ―高温高圧下における反応をリアルタイム観測する―
8.5 DNA塩基の特定原子を放射光で“狙い撃ち” ―複雑なDNA損傷のラジカルを追跡―
8.6 X線定在波現象を利用して多層膜X線ミラーの層構造分布を非破壊で可視化
9. 放射線利用研究
9.1 エネルギーで微分するG値を使って照射効果を知る ―重イオン放射線化学反応における重イオンの線質効果―
9.2 でんぷんが千切れない高吸水性ゲルに大変身 ―自然に分解される衛生用品・農業資材等への利用―
9.3 新しい荷電粒子検出高分子膜の開発 ―宇宙ステーションやがん治療現場で威力を発揮―
9.4 マイクロイオンビームで細胞内の生体機能を解明する
9.5 イオンビームで起こる植物の突然変異の正体は?
9.6 根はどのように重力を感じているのか?
9.7 医療に役立つ超ミニカプセルの合成 ―RIイオンをフラーレンに打ち込む―
10. 計算科学研究
10.1 不均一磁性体相転移の大規模シミュレーション
10.2 水和キュリウムイオンの電子状態を並列化分子軌道計算により解明
11. 照射技術の開発
11.1 高性能セラミックス皮膜の開発に成功
11.2 成るか? ブランケットの発電効率向上