図7-6 | 電子対波動関数の模式図と蜂の巣格子上の理論模型の相図 (a)さまざまなタイプの電子対波動関数。BCS理論では、電子格子相互作用によるスピン一重項s-波対を想定していました。銅酸化物高温超伝導体などでは、電子が避け合いながら対を組むスピン一重項d-波対が実現しています。スピン三重項対の場合は、空間反転に対して奇のパリティを持つp-波状態となります。 (b)蜂の巣格子上で理論模型を数値的に解析して得られた相図。灰色は非物理的な領域です。強磁性相の中で、奇パリティを持つ超伝導状態が可能になります。蜂の巣格子の単位胞は2つの原子サイトを含みますが、×で示したように、反転中心は単位胞内の2つの原子サイトの真ん中にあります。このような場合、フント結合による局所的なスピン三重項は、単位胞内で結合及び反結合状態を取ることができ、それぞれ、偶及び奇のパリティとなります。 |
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