図6-3 イオンビームで誘発したfrl1 変異体と野生型の花の形態および最も多量に含まれるステロールの化学構造

frl1 変異体では、ステロールの成分が変化したことによって花びらがフリル状に変化しています(右)。フリル状になった部分では、細胞の核が大きく肥大しています(右下、白点)。野生株に最も多量に含まれているシトステロールは、SMT2の働きによってステロイド骨格の28位の炭素にメチル基が付加されていますが(左、赤線)、frl1 変異体では、イオンビームによりSMT2に変異が起きたことによって、シトステロールの含量が低下し、28位の炭素がメチル化されていないカンペステロールが最も多量に含まれています(右)。

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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果2005
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