12.1 他に例を見ないコンピュータ複合体で研究開発−計算科学技術推進センターの発足
   

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図12-1  高度計算科学技術推進体制

 


計算科学技術推進センター(東京中目黒地区)

 

表12-1 並列処理共通基盤技術の確立
研究テーマ
内容
並列処理基本ソフトの開発
プログラム言語、並列コンパイラ、並列用OS等を統合したインターフェースの開発
並列計算法の開発
応用ソフトの分析、今後の大規模計算標準手法の抽出・開発
並列処理支援技術の開発
計算スキーム、計算アーキテクチャマッピング法等の相互関係の分析、最適化、並列処理用支援ツールの開発

 

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図12-2  原研計算機ネットワークシステムの構成

 


1.並列で計算機を使いやすく
 近年のコンピュータ性能の飛躍的向上は、科学技術研究のフロンティアの大幅な拡大をもたらしました。
 しかし、今後、大規模数値シミュレーションなどの高度な科学計算をさらに高速化、高精度化するためには、並列計算手法の広範な導入が必要であり、そのためにはユーザーである各分野の研究者が簡便自在にこの手法を駆使できる環境を整えなければなりません。
 計算科学技術推進センター(CCSE)は、高度計算科学技術のための並列処理共通基盤技術の確立を目標に、旧情報システムセンターを母体として1995年4月に設置された新組織です。
2.スーパーコンピュータのメッカ
 CCSEは、並列処理基盤技術開発を目的に、あらたに5機種の並列計算機(複合並列計算機=COMPACS)を東京中目黒地区に導入したほか、関西研究所には超並列機とベクトル機からなるシステムを設置し、7年度末現在合計10式のスーパーコンピュータを運用管理しています。
 これに大型汎用機(3式)や各種サーバ、端末機器を加えた原研計算機ネットワークシステムは、その規模、内容において、世界的にも他に例を見ないユニークなシステムといえます。


参考文献

「CCSE」パンフレット.

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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1996
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