はじめに

児玉理事長

 

平素、私どもの研究開発活動に関し、多大なご理解とご支援をいただき誠にありがとうございます。

本誌は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)が日々取り組んでいる研究開発で得られた最新の成果を皆様に広く知っていただくため、原子力機構の発足以来毎年発行している成果普及情報誌です。

原子力機構の使命は「原子力科学技術を通じて人類社会の福祉と繁栄に貢献する」ことです。この使命のもと、私どもは、昨年度から、新たな「第3期中長期計画」に基づき研究開発に取り組んでおります。業務を重点化し、研究開発成果の最大化を図りつつ、産業界や大学等との積極的な連携と協働を通じ、我が国全体の原子力科学技術分野に貢献することを目指しています。具体的には、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所事故への対応、原子力の安全性向上、高速炉や再処理などの核燃料サイクル技術、放射性廃棄物の処理・処分といった分野の研究開発に重点的に取り組むとともに、これらの研究開発を支え、新たな原子力利用技術を創出する基礎基盤研究と人材育成に取り組んでおります。

本誌では、こうして得られた原子力機構の成果のうち代表的なものをご紹介します。なお、 量子ビーム応用研究の一部と核融合研究開発は、2016年4月に国立研究開発法人放射線医学総合研究所へ移管統合して新たに発足した国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構に引き継がれておりますが、移管統合前に公表された成果も収録いたしました。

引き続き私どもの研究開発活動にご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

2016年10月

国立研究開発法人

日本原子力研究開発機構

理事長

児玉理事長サイン