重い電子

ある種の金属化合物では、原子核近傍だけに存在して動き回らない性質の局在電子が、金属中を動き回って電気伝導を担う遍歴電子と相互作用して混じり合うことで、電気伝導を担うようになることがある。これは、電気伝導を担う電子の中に動きにくい性質のものが現れることを意味し、その動きにくさにより電子の見かけ上の質量(有効質量)が通常の10〜1000倍に重くなったように観測される。これを重い電子状態と呼ぶ。(4-3 「重い電子」が作るフェルミ面の直接観測に世界で初めて成功)


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