破壊力学において、材料の非線形性を考慮してき裂先端の応力場及びひずみ場を表すために用いられるパラメータである。Ｊ積分値は、非線形弾性体において、き裂が単位面積進んだときに解放されるエネルギー、すなわちエネルギー解放率と等価である。J積分値を使用することにより、き裂先端の塑性域の大きさが部材の寸法に対して無視できないような、小規模降伏条件を超える場合において、き裂進展や破壊の条件を比較的簡易な式で表すことが可能となる。繰返し荷重が負荷される場合には、最大荷重と最小荷重に対応するＪ積分値の差をＪ積分範囲として用いる。(5-5 大地震で配管は壊れるか)
ブラウザの閉じるを実行するか、右の閉じるボタンをクリックしてください。≪閉じる