鞍部点

原子核が核分裂するためにエネルギー的に乗り越える必要のある山の頂点を意味する。核分裂では、原子核全体が伸びてその形状を変化させていく。この変形経路に沿って計算されるポテンシャルエネルギー曲線のうち、最もエネルギーの高くなる位置が鞍部点である。複合核の励起エネルギーがこれより高くなって初めて核分裂が起こると考えられる。鞍部点は、ポテンシャル曲面の特徴から来る名前で、伸びの座標に沿ってみると最大エネルギーであるが、他の座標に沿ってみると極小値となっている。(6-3 新しいタイプの核分裂の発見)


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