異常な電子散乱

金属中の伝導電子は、様々な要因で散乱され、その結果電気抵抗が生じる。格子欠陥や不純物による散乱は温度に依存しない。伝導電子と結晶格子の熱振動との相互作用は温度の5乗に比例する抵抗を与える。極低温領域では、伝導電子同士の散乱に起因した温度の2乗に比例する電気抵抗が現れるのが通常であるが、電荷/磁気的な密度に何らかの「揺らぎ」が存在する場合、温度の2乗からずれた異常な振る舞い(例えば、温度に比例する電気抵抗)が現れる。(6-4 特異な超伝導の背後にあるもの)


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