秩序相

物質の状態は、温度・圧力・外磁場など、一定の外的条件のもとで相転移し、ひとつの相から別の相へと移る。液相-気相,強磁性-常磁性,超伝導-常伝導など の相転移がある。温度をパラメーターとして考える。温度が下がると、自由度 (エントロピー)の低い低温相へと相転移する。例えば磁性体では、高温では磁気モーメントの向きはランダムでエントロピーが高い状態にある。しかし、磁気相転移 温度以下では、磁気モーメントの向きは固定され、そのエントロピーが失われ る。このように相転移温度以下で、何らかの自由度が失われ対称性が低下した 状態を秩序相と呼ぶ。(6-4 特異な超伝導の背後にあるもの)


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