放射性物質が地表面に沈着するプロセスには、乾性沈着と湿性沈着がある。乾性沈着は、地表面付近の放射性物質が大気乱流や重力沈降により地表面に沈着する状態を指す。一方、湿性沈着は、粒子状の放射性物質が雨滴の核になったり、降雨に付着して雨とともに地表に落ちる状態を指す。降雨沈着では、上空に存在する放射性物質まで地表に落下するため、乾性沈着に比べて沈着量が大きくなる。沈着物質は、そこに残留するため、大気中を移動する放射性物質に比べて長期に空間線量率の上昇をもたらす。(1-1 大気中へ放出された放射性物質)
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