抵抗性壁モード

[RWM : Resistive Wall Mode]

高ベータ・プラズマでは、外部キンクモードと呼ばれる不安定性が出現し、プラズマ崩壊へと導く。外部キンクモードは、導体壁をプラズマに近付けることにより安定化できる。導体壁が理想的(電気抵抗ゼロ)な場合、真空領域の安定化効果により、外部キンクモードを完全に安定化できる。ところが、実際には導体壁は有限な抵抗をもつため、プラズマは完全には安定化されず、壁の電気抵抗率で定まる時定数程度のゆっくりとした時間スケールで成長する抵抗性壁モード(RWM: Resisitive Wall Mode)と呼ばれる不安定性が現れる。RWMによりプラズマの到達ベータが制限されるため、その安定化の解明が喫緊の課題となっている。(4-9 回転するプラズマの安定性理論が進展)


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