円形加速器でのビーム加速は、軌道上に高周波加速空胴を設置し、その加速ギャップに高周波電場を印加して周回ごとに行う。設計軌道を周回する粒子の周回周波数に同期した加速電場を印加した場合、この粒子と加速電場の位相は常に一致し安定に加速される。こうした常に高周波と同期する粒子を同期粒子といい、この同期条件から外れた粒子が、高周波電場が作る収束作用により運動量と縦方向(ビーム進行方向)座標を軸に取った位相空間上で同期粒子の回りで行う振動をシンクロトロン振動と呼ぶ。(13-7 1MW大強度陽子ビームの実現へ向けて)
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