中性子回折法

結晶による中性子線の回折現象を利用して、物質内部の結晶構造等の解析を行う手法である。中性子の波長及び回折角の変化から結晶構造の格子面間隔の変化を調べて、その変化から弾性ひずみが評価できる。得られた弾性ひずみは、回折弾性定数等を用いてフック式によって応力に換算される。更に中性子は高い透過能力を持っているため、引張変形中のその場実験の場合、試験片全体の平均弾性ひずみの測定に用いることが可能であり、引張試験で得られた応力-ひずみ曲線との比較で材料の強化機構を理解するためには中性子回折が強力なツールのひとつである。(13-3 高性能構造材料の開発に中性子回折法を役立てる)


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