クラスターDNA損傷

DNAは螺旋状に連なった長いひも状の分子であるが、螺旋一回転か二回転内に二つ以上の損傷が存在する部位・領域のことをいう。このような損傷部位は、多くの生物が普遍的に持っている高精度なDNA損傷修復システムによっても完全修復が困難であるといわれ、細胞死や突然変異、発がんに深く関係する可能性がある。電離放射線、特に粒子線やその飛跡末端でクラスターDNA損傷が生じやすいとされているが、詳しいことはまだよく分かっていない。(5-9 DNAにできた傷の「かたまり具合」を探る)


ブラウザの閉じるを実行するか、右の閉じるボタンをクリックしてください。≪閉じる