「蛍光共鳴エネルギー移動」(FRET:フレット)

分子間で生じるエネルギー移動現象の一つである。T.フェルスター(1910〜1974)によって理論的に見いだされた。一般的にはFluorescence Resonance Energy Transfer : FRETが生じる距離は1〜10ナノメートルである。エネルギー移動効率E は一般に分子間(DA )距離の6乗に反比例する。特にE が0.5のとき、すなわちD の励起エネルギーの半分がA に移動するような距離を、フェルスター距離と呼んでいる。FRET現象は“ナノメートル定規”として、生体分子の立体構造研究等に盛んに用いられている。(5-9 DNAにできた傷の「かたまり具合」を探る)


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