臨界実験装置は原子炉の一種で、炉心の構成・組み換えが容易かつ高い自由度で行うことができ、運転中の発熱及び運転後の放射能が極めて低いレベルに保たれることが特徴である。核分裂連鎖反応に関するコンピュータ解析の妥当性は、臨界実験装置による測定で裏付けられている。原子力機構が保有する定常臨界実験装置STACYは、ウラン硝酸水溶液を燃料とした装置で、再処理施設の臨界安全性の研究等に役立てられてきた。今後は、棒状核燃料と減速材及び反射体である水で構成される軽水減速非均質炉心に更新し、東京電力福島第一原子力発電所事故で生じた燃料デブリの臨界特性の研究を行う予定である。(2-6 燃料デブリの臨界特性の解明を目指して)
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