(μb/GeV)

µb(マイクロバーン)は素粒子原子核物理実験でよく使われる、反応の起こりやすさ、言い換えると「的の大きさ」を表す単位である。1 b(バーン)=10-28 m2と定義され、ウラン原子核の断面積にほぼ等しい。1 µb=10-6 b=10-34 m2。なお、本文の図3-6のスペクトルの縦軸ではµb/GeVという単位が用いられているが、これはK -3He→Λpn 反応においてΛp 不変質量がいろいろな値を取り得ることに起因する。つまり、µb/GeVという単位の量をΛp 不変質量に関して積分することによって、反応を起こすための「的の大きさ」が計算できる、という意味である。

GeV(ギガ電子ボルト)は素粒子原子核物理実験でよく使われる、不変質量の単位である。まず、1 eV(電子ボルト)は電子を1 V(ボルト)の電位差で加速させたときに電子が得る運動エネルギーで、1 eV≒1.602×10-19 J(ジュール)。したがって、1 GeV=109 eV≒1.602×10-10 J。正確には、GeVはエネルギーの単位であって質量の単位ではない。しかし、アインシュタインによる関係式E = mc2により、エネルギーと質量を等価に扱えるので、質量をエネルギーの単位で表しても構わない。具体的には、1 GeVはおおよそ1.783×10-27 kgに相当し、陽子よりも7%程度重い。(3-2 “奇妙な粒子”による原子核の新しい存在形態)


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