アメリカのオークリッジ国立研究所(ORNL)において開発された改良型9Cr-1Mo鋼である。従来の9Cr-1Mo鋼にNbを0.06-0.1%、Vを0.18-0.25%、Nを0.03-0.07%の範囲で添加し、高温での強度特性を改善したフェライト/マルテンサイト系耐熱鋼であり、ASMEではT91、JISではSTBA 28として規格化されている。18Cr-8Ni系ステンレス鋼に比べ耐応力腐食割れや耐粒界腐食が良好であり、火力発電用ボイラーなどに数多く使用されてきた。高温強度特性のほか、熱膨張係数及び熱伝導率等にも優れることから、次期高速炉や加速器駆動システム(ADS)の構造材料として期待されている。(4-4 過酷環境下での液体重金属流れのリアルタイム計測)
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