代表的な強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛の略称である。チタン酸鉛(PbTiO3)とジルコン酸鉛(PbZrO3)で形成される混晶であり、チタン酸鉛/ジルコン酸鉛の比率が0.475/0.525となる領域で正方晶と菱面体晶とのモルフォトロピック相境界が存在し、近傍の組成で巨大な誘電率及び圧電性、強誘電性を示す。鉛を含有する特定有害物質であるが、巨大な圧電性から代替できるものがほかにないことから、RoHS指令(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限に関する欧州連合(EU)による指令)の適用対象外となっており、センサーやアクチュエーター等の圧電素子として幅広く用いられている。(4-4 過酷環境下での液体重金属流れのリアルタイム計測)
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