実効的重量緩衝深度(βeff (g cm-2))

土壌中放射性セシウムの深さ分布を表すパラメータである。重量緩衝深度βは、放射性核種の放射能濃度が地表面の1/e(≒1/2.7)となる重量深度のこと。一般的に、土壌中放射性セシウムは地表から深層にかけて指数関数的にその放射能濃度が減少する。松田らは、除染などの影響でそれらの関係にのっとらないケースに対しても重量緩衝深度を与えるために、実効的な重量緩衝深度βeffを計算する手法を開発した。βeffは、実際の空間線量率と沈着量を同時に満たすように算出された係数である。(1-10 上空からの土壌中の放射性物質の深さを検知)
[参考文献] 松田規宏ほか, 土壌中の放射性セシウムの深度分布調査, 平成27年度東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の分布データの集約事業成果報告書, part 1, 2015, p.82–101.


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