各原子上の電子がスピンとして局在して磁気モーメントを持ち、磁性体として秩序化すると、その磁気モーメントは有限温度では熱攪乱により揺らぐことになる。その揺らぎは磁気モーメント間の相互作用と通じて、結晶格子内を波として伝搬する。この素励起をマグノンと呼ぶ。マグノンは特定の波数では特定のエネルギーでのみ存在する分散を持ち、分散から決まる群速度で結晶中を伝播する。絶縁体ではマグノンがスピン流を担うことになる。(3-6 スピン流発電の高効率化へ)
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