振動和周波発生分光法は、界面に存在する分子の情報を得ることができるレーザーを用いた実験法である。可視光のレーザー（周波数A）と赤外光のレーザー（周波数B）を測定対象に照射することで発生する、和の周波数の光（和周波光、A+B）を検出する。ほとんどの物質の内部では和周波光は発生しないので、物質の表面・界面の情報が選択的に得られる。従来の和周波光の強度をそのまま検出するホモダイン検出の振動和周波発生分光法では、和周波光の強度情報しか得られない。一方、和周波光を別の既知の光と混合し、その混合光の強度を測定するヘテロダイン検出の振動和周波発生分光法を用いると、和周波光の強度と位相の情報を得ることができる。(4-4 溶媒抽出メカニズムの解明に向けて)
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