核破砕中性子源は大電流陽子加速器と重金属の核破砕ターゲットで構成され、加速器からの高エネルギー粒子を原子核に衝突させ、核破砕反応によって大量の中性子を発生させる中性子源のこと。原子炉などで原子核分裂による中性子源(原子炉中性子源)と比較して、入射陽子をパルス化することによって約100倍の強度を有する中性子を発生させることができる。加速される陽子ビームの電圧(エネルギー)と電流(陽子の数)の積が、発生する中性子の量に比例することから、核破砕中性子源の強度をワット(W)で表す場合が多い。J-PARCの核破砕中性子源強度は、1 MW(1000 kW)である。(5-3 幅の狭い良質なパルス中性子ビームの供給を目指して)
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