共鳴吸収

中性子捕獲反応断面積が特定の中性子入射エネルギーで著しく大きくなる現象で、一般的に中性子の入射エネルギーが数百keV〜数eV程度の範囲でみられる。共鳴吸収反応は原子核の構造によるため、核種ごとに吸収の生じる中性子エネルギーは異なる。それぞれ異なる共鳴吸収エネルギーを有する材料(例えば、銀、インジウム、カドミウム)を組み合わせることによって、中性子吸収エネルギーを実効的に高めることができる。低速の中性子の中でもよりエネルギーの高い中性子まで吸収できるため、時間減衰の早い中性子を得るために有効に作用する。(5-3 幅の狭い良質なパルス中性子ビームの供給を目指して)


ブラウザの閉じるを実行するか、右の閉じるボタンをクリックしてください。≪閉じる