実効的重量緩衝深度(βeff(g cm-2))

放射性物質が土壌に沈着してから一定時間経過後の濃度の深さ分布を表す値の一つ。沈着後の放射性物質の濃度分布は、地表から深層にかけて指数関数的に減少することから、便宜的に深さの指数関数で表すことが多い。その際の深さ項の係数の逆数は、値の大小が分布の深さを表す(値が大きいほど深い部分に多く分布する)ため、重量緩衝深度と呼ばれている。濃度分布の形状が指数関数的ではない場合には直接的に計算できないが、分布の深さの目安とするために、単位面積当たりの沈着量と土壌による吸収・散乱を考慮して計算される空間線量率が同じ値となるような濃度の指数関数分布を求め、その重量緩衝深度を実効的重量緩衝深度と定義した。(1-13 試料を採取せずに池底のセシウム分布解明へ)


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