コンコーディア図

青線で示すのが年代一致曲線(コンコーディア)。コンコーディアは一義的に決まる曲線であり、試料中に初生的な鉛が存在せず、また、試料の生成から元素の擾乱がなく238U-206Pb, 235U-207Pb系に関して閉鎖系が成立しているとき、分析値(赤色楕円)はこの曲線上に載る。炭酸塩は初生鉛を含むことが多いため、初生鉛(y軸切片)と放射起源鉛の混合した組成を持つ。分析点ごとの組成差は、初生鉛と放射起源鉛の混合比の違いと解釈でき、この図において回帰直線(破線)を得ることができる。この回帰直線とコンコーディア曲線との交点が年代値を示す。白丸の横に赤文字で示したのはコンコーディア曲線上のその点における年代値(単位Ma:100万年前)。(8-7 微小な領域を分析する手法で炭酸塩鉱物の年代を測定)


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