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図2-11 ITERの概念図と主要諸元
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表2-2 ITER工学設計活動(EDA)計画の概要
国際熱核融合実験炉ITERの計画は、JT-60などの現在の臨界プラズマ実験装置と核融合発電を本格的に実証する原型炉との間に位置づけられた(図2-3)、トカマク型実験炉の国際協力による開発計画です。現在、国際原子力機関IAEAのもとで、ヨーロッパ連合、日本、ロシア、米国の協力のもとに、工学設計活動EDAとして進展中です(表2-2)。 ITER計画の目標は、DT反応の自己点火とその長時間維持を実現すること、そのために必要なプラズマの制御技術や核融合炉の実用化を図る上で必須となる重要な工学技術(ブランケット、超電導コイル、プラズマ対向壁などの主要機器や炉の遠隔運転操作・保守など)を総合的に開発し、試験・実証することです。EDAは、装置の工学設計、主要な工学的課題の研究開発(工学R&D)及びプラズマ物理の研究開発(物理R&D)にわたって大きな規模で進められており、那珂(日本)、ガルヒンク(ドイツ)、サンディエゴ(米国)の三つのサイトに国際共同チームが分かれて活動を行っています。図2-11はITERの概念図と主要諸元です。現在これをベースに詳細な設計が進行中です。EDAは、1998年半ばに完了の予定です。 |
参考文献
狐崎晶雄、国際熱核融合実験炉「ITER」、OHM、1994年11月号、P76-81. |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1995 copyright(c)日本原子力研究所 |