4.4 原子炉事故時の対応を助ける計算機システム
   

 
図4-6 緊急技術助言対応システムCOSTAの出力例

  


 原子力発電プラント等で万一の事故が発生し、その影響が周辺地域に及ぶかまたはその恐れのある場合に、緊急技術助言組織が設置されます。これを支援するために、コンピュータを利用した緊急技術助言対応システムCOSTAの開発が進められています。COSTAはプラント状態把握の知識ベース並びにプラント仕様のデータベースを利用して、主としてプラント内部に係る情報を迅速に、わかりやすく表示するものです。
 図4-6にCOSTAのウインドウと表示される情報を示します。知識ベースの整備が進み、シビアアクシデントの際にも、放射性物質の閉じ込め状況と環境への放出についての予測ができるようになりました。


参考文献

緊急技術助言対応システム(平成4年1月), 科学技術庁.

ご覧になりたいトピックは左側の目次よりお選び下さい。



たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1995
copyright(c)日本原子力研究所