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原子炉でできる超ウラン(TRU)元素は寿命の長いものが多いため、高濃度のTRU元素を含む廃棄物は長い間安定で水に溶け難い物質(固化体)にして処分することが望まれます。TRU元素をより効果的に閉じ込める新しいセラミック固化体(ジルコニアとアルミナが主成分)を、大阪大学と共同で開発しました。そして、TRU元素と似た性質を持つセリウムとネオジムを閉じ込めた固化体をつくり、その安定性、耐水性を調べてきました。その結果、新セラミック固化体はセリウムやネオジムの濃度が広い範囲で変わっても結晶が安定で水にも溶け難く、ガラス固化体やシンロック固化体よりも明らかに優れていることがわかりました。新セラミック固化体を用いれば、より効率よくTRU廃棄物を処分できるため、処分コストが下がり、管理もさらに楽になることが期待されます。 |
参考文献
核燃料サイクルバックエンド化学、平成4年度、成果報告書、P.33. |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1995 copyright(c)日本原子力研究所 |