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原子炉設計では、原子炉の持つ特性を解析計算によって明らかにし、その結果が要求性能を満足しない場合には、設計案や要求性能に修正を加えていく作業を繰り返し、最適と思われるシステムを見つける循環的な探索が必要です。従来計算機は、主に解析計算の実行のみを担っていましたが、原子炉知的設計システムIRDSは、グラフィカルユーザインターフェースや人工知能技術の進歩を取り入れ、設計案の作成・解析・評価・修正といった一連の設計作業を計算機で強力に支援する環境を提供しています。設計者の直感やイメージを大切にした人に優しいインターフェースにより、計算機と対話的に設計を進めることができます。その分、各種データベースや知識ベースを整備し、従来専門家が経験を基に行ってきた作業を計算機で行っています。また、パラメータサーベイを行い、要求性能が満足される設計パラメータの範囲(設計ウィンドウ)を明らかにし、最適設計点を探索していく設計評価作業を直接支援します。 |
参考文献
久語輝彦、他、 知的原子炉設計システム(IRDS)用炉心熱流力設計モジュールの開発、JAERI-Data/Code 94-001 (1994). |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1995 copyright(c)日本原子力研究所 |