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この放射光ビームラインは、ラジオアイソトープ(RI)やアクチノイド物質を含んだ非密封状態の放射性物質について放射光実験のできるわが国で初めて完成した装置(図10-7)です。この装置は高エネルギー物理学研究所放射光実験施設に設置され、現在、物質の構造解析などの物性研究や放射線生物学の研究に利用されています。この開発研究は、大型放射光施設(SPring-8)計画のR&Dプログラムの一環として実機ビームライン建設に先行して実施したものです。ビームラインは二つに分岐され、一つは軟X線(1.8-6keV)実験に、他は硬X線(4-20keV)に利用されています。図10-8に広域X線吸収微細構造(EXAFS)法による酸化ウラン(UO2)のX線吸収特性の測定結果を示します。このような実験を積み重ねることによって、物質の構造や性質が解明されます。この開発研究の成果は、今後のSPring-8計画の推進に反映されます。 |
参考文献
K. Kobayashi, Beamline for radioactive materials studies, Photon Factory Activity Report #10, 1-2 (1992). |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1995 copyright(c)日本原子力研究所 |