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分子ビーム蒸着法により形成されるニオブ/銅多層膜は、ニオブ(Nb) と銅(Cu)が互いに固溶しないため界面平滑性が保たれ、高効率X線反射材料等の新しい材料をつくりだすことができます。これらの多層膜の歪を緩和するためには、水素の導入が有効であり、その存在状態を知る必要があります。 私達は、蒸着条件(基板温度、基板方位)を調整することにより、相互拡散の無い、界面が平滑な多層膜をつくることに成功しました。 更にこの多層膜中で、一般に非常に困難とされている水素の深さ方向分布の分析を、イオンビームを用いた共鳴核反応法によって分析し、水素はNb層に局在することを明らかにしました。 |
参考文献
S. Yamamoto et al., Analysis of Hydrogen in Nb/Cu Multilayers Using Ion Beams, J. Alloy and Compounds, 231, 310 (1995) . |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1996 copyright(c)日本原子力研究所 |