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重イオンが高分子膜を通過した後に残る飛跡を化学処理することにより、孔の配列、分布、形状、大きさが制御された多孔膜が得られます。このイオン穿孔膜にいろいろな機能をもつ分子を放射線グラフト重合でつなげると、特定の分子だけを通過させたり、pHや温度など外部環境の変化に応じて孔を開閉する機能を持たせたりすることができます。 人工臓器、ドラッグデリバリシステム(薬を体内で有効に搬送するシステム)、血液成分の分離など、多方面への応用が期待できます。 |
参考文献
M. Yoshida et al., Novel Thin Film with Cylindrical Nano-pores that Open and Close Depending on Temperature; First Successful Synthesis, Macromolecules, 29(27), 8987 (1996). |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1996 copyright(c)日本原子力研究所 |