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ALPHA(事故時格納容器挙動試験)計画では、原子炉で万一シビアアクシデント(過酷事故)が発生した時の格納容器内でのさまざまな現象を調べています。このうち、水蒸気爆発実験では、高温の溶融炉心が水と接触することにより水蒸気爆発が発生し、その影響で格納容器が破損することがないかどうかを調べています。実験では約2,500℃の溶融物を水中に投下します。高速度カメラを用いた観察も行い、水蒸気爆発発生前の溶融物の拡がりや爆発の様子を調べています。また、水蒸気爆発をシミュレートするJASMINEという計算コードを開発しています。 格納容器の中に溶融炉心が拡がった場合に、上から水をかけて溶融炉心を冷やし、事故を終息させる方法について調べました。その結果、水蒸気爆発の発生の可能性は小さいこと、発生してもそのエネルギーは十分小さいことが分かりました。 |
参考文献
杉本 純, 軽水炉シビアアクシデント時の伝熱流動, 伝熱研究, 34 (133), 52 (1995). |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1996 copyright(c)日本原子力研究所 |