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水素を大量に、低いコストで製造できれば、将来のクリーンエネルギーシステムのエネルギー源として有望な候補になるでしょう。 水素の製造法は、現在の技術では水の電気分解が最も確実な方法です。しかし、発電効率を考えると水素製造の効率が制限され、さらに便利な電気をそのまま電気分解に使うのはあまり得な方法とはいえません。 そこで、高温ガス炉で発生する高温の熱を利用し、水を原料として水素と酸素に分解する熱化学法による水素製造の研究を進めています。熱化学法のプロセスは何段階かの化学反応を利用し、最終的には水を水素と酸素に分解するもので、反応に用いる薬品はプロセスの中で繰り返し利用されます。 私たちが開発を進めている熱化学法プロセスは、ISプロセスといい、硫酸分解反応、ヨウ化水素分解反応およびブンゼン反応を組み合わせて用います。 私たちは、ISプロセスの実験装置を用いて24時間試験を行い、閉サイクル水素製造を立証することができました。 |
参考文献
H. Nakajima et al., Hydrogen Production by Iodine-Sulfur Process for Thermochemical Decomposition of Water, Proc. Int. Hydrogen and Clean Energy Symp., IHCH'95, 251 (1995). |
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たゆまざる探究の軌跡−研究活動と成果1997 Copyright(c) 日本原子力研究所 |