国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下「当機構」)は、「原子力科学技術を通じて、人類社会の福祉及び国民生活の水準の向上に資する」ことを使命とし、原子力に関する我が国唯一の総合的研究開発機関としての活動を行っております。
その研究開発活動の結果、さまざまな産業上応用可能な技術が開発され、当機構は出願中を含む特許を約350件保有しております。原子力科学技術は、多種多様な要素技術の集積であるため、当機構で開発した技術の中には原子力分野以外にも、広く応用可能な技術があると思われます。
当機構は、2023年4月から新たなビジョン“「ニュークリア×リニューアブル」で開く新しい未来”を掲げました。具体的には“ニュークリアとリニューアブル技術の相乗効果(シナジー)”、“原子力自体をサステナブルにする”、“原子力技術の多様(Ubiquitous)化”を3本柱として研究開発を進め、分野を超えた「研究」及び「技術」の融合によるイノベーションの継続的な創出に引続き、取り組んでおります。
当機構の技術について産業界をはじめとする外部の方々にご活用いただきたく、技術シーズ集を作成しており、第9版におきましては、第8版発刊時以降の保有特許を反映させまして、削除および追加しました。
企業、大学及び研究機関の関係者の皆様におかれましては、本シーズ集を通じて当機構の技術をご理解いただき、共同研究、技術移転等をご検討いただけましたら幸いに存じます。
また、当機構では、特許以外に当機構の職員等が発表した学術論文等の研究成果、国内外の原子力技術資料等を保有し、公開しております。ご興味をお持ちの方は、当機構JAEAイノベーションハブまでご連絡をくださいますようお願い申し上げます。
この技術シーズ集を端緒といたしまして当機構の技術が皆様方に少しでもお役に立つことができましたら我々のこの上ない喜びでございます。