デザイン要素に取り入れています「正六角形」は玄武すなわち亀の甲羅を表し、長寿のシンボルとして古来より尊ばれた紋様です。なお、高速増殖原型炉「もんじゅ」と高温工学試験研究炉「HTTR」の燃料体も正六角形です。
画像は、東京電力福島第一原子力発電所事故で放出された放射性セシウム(Cs)の影響を受けている森林集水域の空間線量率分布(左上)と特殊環境微小単結晶中性子構造解析装置「SENJU」本体の写真(右下)です。
前者は、山地のような複雑な地形における放射性Csの分布の特徴を明らかにするために、空間線量率を詳細に測定した結果を表した図です。放射性Csの沈着量が地形の影響を大きく受けていることが分かりました(第1章トピックス1-12, p.24)。
後者は、J-PARCの中性子実験装置の一つ、SENJUです。この装置では極低温や磁場など様々な特殊環境下で物質中の水素原子や磁気スピンの振る舞いを微小試料で観察できるため、多くの機能性物質で機能発現の機構解明が期待されます(第5章トピックス5-4, p.62)。
原子力機構の研究開発成果 2016-17
発 行 2016年10月 編集・発行 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 成果普及情報誌『原子力機構の研究開発成果』編集委員会 委 員 長 峯尾 英章 委 員 角田 淳弥 鈴土 知明 大久保綾子 石川 浩康 新里 忠史 竹田 武司 社本 真一 森 貴正 横田 光史 橘 幸男 ヤンジングロン 高田 弘 田 孝 山田 美一 浜田 広次 坂井 章浩 小田 治恵 山口 憲司 越智 義浩 菊池 満 印 刷 松枝印刷株式会社
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