原研の研究活動と成果
1999 目次
はじめに
1.
先端基礎研究
1.1
微かに繋いで反応制御、ファンデルワールス力の不思議
1.2
プルトニウム濃度がリアルタイムでわかる
1.3
超高エネルギー原子核衝突の核心に迫る
1.4
超伝導状態でも量子振動が出現する
1.5
新しい方式による中性子モノクロメータの実用化に成功
1.6
ヘリウムフリーで中性子散乱実験が50 mKの超低温でできる
2.核融合の研究開発
2.1
世界記録更新、JT-60のエネルギー増倍率
2.2
ヘリウム原子のミクロ過程からダイバータを考える―衝突効果で排気効率向上―
2.3
ダイバータ境界層のプラズマの流れを明らかにする
2.4
負磁気シアが鍵―アルファ粒子起因の不安定性を抑える―
2.5
乱れたトカマク磁場中の超高速電子の軌道を調べる
―逃走電子を発生させないプラズマ停止法に手がかり―
2.6
プラズマを入れる容器壁の表面改質
―ボロン膜でプラズマ中の不純物が画期的に減少―
2.7
核融合炉の極端条件にも耐える丈夫なアルミナ膜生成技術開発成功
2.8
ITER遠隔制御のための計算機ネットワークを構成する
―仮想空間を利用して現実の機械を制御―
2.9
核融合実験炉ITERの真空容器の製作技術の実証
2.10
ITER粒子入射加熱装置に必要な100万ボルトの加速を実現
2.11
核融合炉燃料管理の質の向上を図る―トリチウム計測の新しい技術―
2.12
ITER用大型超伝導コイルの製作技術の実証
2.13
ミリメートル波帯の大電力電磁波を発生させる
3.中性子の科学
3.1
最新加速器理論で陽子リニアック性能の飛躍的向上を目指す
3.2
核破砕中性子源開発に向けて―水銀ターゲット研究軌道に乗る─
3.3
新ターゲット/冷却材で高効率で安全な消滅処理システム
3.4
原子で磨いた中性子の鏡─中性子強度4倍アップに成功─
4.光量子・放射光の研究開発
4.1
大きなレーザー結晶を作りたい
4.2
超並列計算機で見る百兆分の1秒の光のドラマ
4.3
半導体レーザーを励起源とする高効率・高出力の緑色YAGレーザーシステムの開発
4.4
瞬間出力100TW(テラワット)の小型チタンサファイアレーザーが発振
―X線レーザーの開発を目指して―
4.5
干渉縞の新製法で理想的軟X線用回折格子
4.6
ランタノイドなど重元素を含む物質の局所構造研究の途を拓く
―SPring-8による高エネルギーEXAFS―
4.7
第三世代放射光だから見える、物質中特定元素の運動
5.物質科学
5.1
レーザー分光法を用いてハロゲン化エタンの分解反応を分子レベルで解明
5.2
液体にも秩序構造、X線回折と並列計算で確認
5.3
コンピュータシミュレーションで金属ウランの安定構造を予測する
6.放射線利用の研究開発
6.1
たった1個のイオンで狙い打ち
6.2
反物質である陽電子が見たシリコンの最表面
6.3
放射線が作る環境に優しい耐熱性プラスチック
6.4
放射線や高温の過酷な環境で働く半導体メモリーを目指して
6.5
過酷な環境でも使える高分子材料―従来の400倍以上の耐放射線性高分子―
6.6
軽くて強いフッ素樹脂に耐放射線性を与える架橋技術
6.7
心筋梗塞の予防にも活躍するか、放射線
7.計算科学
7.1
図を見て操縦、大規模シミュレーション
7.2
個性を発揮、計算機たちの共同作業
7.3
溶け合わない流体の混じり具合を計算する
7.4
大規模計算の名脇役、汎用格子生成システム登場
8.原子力エネルギーシステムの研究
8.1
中性子線を利用して沸騰する水の流れを測る
8.2
原子炉内情報を光ファイバで探る―運転中の炉内目視も夢ではない―
9.照射技術の開発
9.1
原子炉内で窓の曇る様子を調べる
9.2
高感度で応答速度が速い新型熱中性子検出器
9.3
高熱負荷試験で中性子照射した炭素繊維強化材の表面損傷を調べる
9.4
炉内照射で探るトリチウムの生成と回収
10.安全性の研究
10.1
きれいに分けてしっかり保管、長寿命核種の再処理プロセス
10.2
ウランは地中で安定に固定される
10.3
地震下での複雑なシステムの信頼性を評価する